これがCGMの威力か・日経の上から目線のイカ釣り漁船の記事に2ちゃんねるで批判検証
日経のNBonlineのこの記事は昨日読んだ段階でも非常に違和感のある記事だった。
イカ釣り船に無駄使い、空からお見通しです(現在は要ログイン)
簡単に要約すると「イカ釣り漁船の灯りは非常に燃料を食って昨今の燃料費高騰で大打撃を受けている。でもよく考えてみればイカは海中にいるのだから空めがけて光を照らす必要はないだろ、傘とかつけろよ。そんな事も工夫しないで燃料費補填とかデモするとは怠慢の極みだろ」と言う感じの記事。
いやあいくらなんでも今迄何もしなかったと言う事はないだろ。操業の安全面とか電球切れの交換の作業効率とかそう言う理由があって今の姿なんじゃないのか、取材した形跡が無いから想像だけで書いてるんじゃないかと。
と思ったらこの記事をネタに2ちゃんねるで昨晩スレが立てられ、2ちゃんねらーも素人だからスレ立て当初はもっともかもしれないと言うレスもあったものの、当初からおかしいのじゃないかと言うレスもあり、あっと言う間に何故集魚灯が現在の姿なのかの根拠が集まってきた。
本当に「あっと言う間に」
スレ立てから30分程度で以下のサイトが見つけられた。
http://ponchan.2.pro.tok2.com/okanoue%20/syasin%20corespond/astronomy/hosigamienai/sc4-2.html
ここで書かれているが、メーカーによると過去に何度も傘をつける研究はしたが
・海上の強風の影響で船の安定性が確保出来ない。
・傘に熱がたまる事をクリア出来ていない。
(前者は漁業をやる人には切実な問題だろう)
では水中電灯にしたらどうなのかとの問いには効率的に獲れすぎるから沿岸漁業では禁止されているとの回答。
じゃあ水産庁はバカなの?死ぬの?と言う話になるが、これも過去の経緯で今はこうなっていると言うのが見つかった。以下のページの下の方にある「水産庁からの回答(2001.12.27)」
http://mirai00.hp.infoseek.co.jp/ika2.html
イカ以外の魚種も集魚されて獲れてしまうとか漁業関係者間でももめた結果が今の姿の様だ。
ついでながらLEDへの切り替えも研究されているが未だ実用化されていない模様。そりゃそうだろう。家庭用照明でもまだまだLEDは明るさが弱いし高いのだから。いや、実用レベルまで来たらLEDにしたいと虎視眈々と狙っているのでそっちは未だだと言うのをよく知っている。
発見されたサイトの真偽の程度はともかくとして、その程度の情報収集もしていない程度の低い記事を載せると言うのは、前回の日経BPのコラムの質が低すぎる件も合わせて日経の姿勢はどう言うものだろうか。毎日新聞同様に何もチェックしていないのか?その割にはトラックバックにはチェックが入っていて、前回の日経BPのコラムの質が低すぎる件からトラックバックを飛ばしたがどちらも掲載されないと言うとても心の狭い対応をされた。
今回も敢えてトラックバックを飛ばそうw