紅・第10話
予想ほどにはぐだぐだになっていなかった真九郎。とりあえず闇絵のとりだした万札の束に反応する位には。
あれ?一番上だけ本物って言ってなかったか?
この構図だと少なくとも一番上と一番下は本物じゃなくちゃならんだろ。
紫は九鳳院に戻ったものの真九郎の「躾」はちゃんと有効だったし、そこで覚えた「自由」も忘れていなかった。それが出来ない身の上になってしまったが。
一方の真九郎もあの五月雨荘を出ろと紅香に言われたのが逆効果。紫との思い出をこの部屋で作りすぎた。
と言う訳で始まる紫奪還作戦。
苦しい戦いになりそうなのは分かるが、前回紅香と弥生が連れ出したのは奇襲だったからうまく行ったのか。