RD 潜脳調査室・第6話
いい話だったと思う。
ミナモの読書感想文はミナモが電脳化していない為に紙媒体の本を読んで書く事になる。ところが最初に借りた本には大きな切り抜きが。ミナモはこの切り抜き部分でラブレターを書いたんじゃなかろうかと夢想するが、切り取られた部分の内容から実は脅迫文だったろうとの事。このあたり中学生の女の子があまり考えずに夢想したものの現実は厳しかったと言うもので、ミナモの中学生らしいかわいらしさが描かれている。
祖母と相談して次に借りたのは「ラブ・レター」
どうでもいいけど、へそ作画はもうちょい頑張って嘗ての東京ミュウミュウの石野作画のいちご並みにしてほしかった(をい
ところが読み進めて最後まで行った所で最後のページが切り取られていて無い。ハルマリさんに聞いてみると、この本を読んだ人は誰かにラブレターを書きたくなって堪らなくなる様な展開で、最後のページはその読者の為にあると。ミナモが言っていた「あらゆる事が起きて」は様々な読者にその気持ちを起こさせるつくりになっていたと言う事だろう。そこまで仕組まれた本と言うのは実に素晴らしい本だ。
しかしこの仕組みは紙の本である事にこそ意味がある。著者の遺族もそれを汲んで電子化を承諾しなかったと言う。
この本を借りた時にミナモは本に挟まれた手紙を発見していた。それはその時に関東図書隊図書館の司書さんから本を寄贈した人に返却されている。ミナモはここら辺を掘り下げれば「深みのある感想文が書ける」と言う事で、寄贈者を訪ねる事に。それにしても中学生で感想文にそこまで熱意を傾けるミナモには脱帽だよ。どうです?中学時代に「感想文を書け」と言われたら本のあらすじ「だけ」を書いて提出していませんでしたか?私はそうだったw
ところが寄贈者は既に亡くなっていた。その息子(但し養子)がミナモに会ってくれる。そしてミナモから事情を聞いて嘗て母が受け取った手紙の意味を全て理解したのだ。そして手紙についた痕跡も。
さらには何をかくそうその手紙の差出人はハルマリだった。
いやあ、綺麗にまとまったいい話だったよ。仕組みが安直ではないかと言われそうな気もするが、シリーズ中に1話完結で挟むストーリーとしては非常に高い完成度だったと思うし、心に来る物もあった。RD潜脳調査室のここまでの話の中では一番好きな話だ。
で、ミナモもその本を読んだんでしょ?
誰かに出したくならなかったの?
で、だ。
折角の余韻に浸ってるのに、あなたにリアルドライブは興ざめだった。
海と空とどんな関係があるんだ。
今日のポイントは司書さん
あれ?この声はと思ったら雪野五月。贅沢な使い方だなあ。
特に最後の提供はワラタ