CLANNAD・第17話
顧問を兼任して貰いましょう。
って、おい、それが今頃出てくるのか!
合唱部と演劇部で幸村先生の取り合いになった時に真っ先にそれを考えたんだが、こいつらは全然考えなかったのか。それともお互い欲張って専任の事しか考えなかったのか?
もっとも、専任じゃなきゃダメってのは結果的にあっていて、掛け持ちでの部の設立を申請に行った渚は敢えなく生徒会に却下を喰らう。
渚はこのあと倒れてしまってしばらく学校を休むことに。
と言う訳で、第一ヒロイン不在によって朋也の周囲は俄に流れに変化が生じてくる。
先ずは智代。以前朋也が遅刻の常習犯だと言うのを聞いていたのでわざわざ部屋にまで起こしに来る。で、登校。こんな事に自分だけが巻き込まれるのは許し難いと陽平までも巻き込む朋也。
次に第一ヒロイン不在を狙ったのは杏。昼に朋也を誘って椋と一緒にお弁当。朋也と椋を接近させようとする。だが、肝心の椋はいまひとつ踏み込めない。渚の不在を狙っているのがひっかかる様だ。
「ごめんなさい」
この「ごめんなさい」は一体誰に向けられたのだろう。字面どおり渚だろうか。こんな事をして迷惑をかけているんじゃないかと朋也にだろうか。それともせっかくお膳立てしてくれているのにうまく出来ないのを杏にごめんなさいとつぶやいているのだろうか。微妙にどれにも取れるごめんなさいだ。
さて登校ばかりか下校まで智代と一緒になった朋也に割り込んできたのが陽平。寄り道がしたいと言うから何かと思えば盛り場で智代を見せびらかす事で不良どもをびびらせて良い気分になろうと言うもの。だが、心の底から智代が嫌がる様な事をしちゃいかんぞ、陽平。
フォローに入った朋也にまんまとフラグを立たせてるじゃないか。
渚が学校を休んでいるせいでまんじりともしない朋也はうっかりあらぬおまじないをやらされる。
って、おまえ、いきなりギザ十を2枚も出せるんかい!
このおまじない、女の子と二人で体育倉庫に閉じ込められると言うものだったが、万が一成就してしまった時の為に思い浮かべたのは杏。ところがこのイベントが発動。妙に意識しちゃう杏。
まあ、蒔かれていた種がここで発芽しちゃう訳だが、あとあと杏が苦しむ事になりそうだなあ。
一方、今回もう一方の流れとなっていた智代には、陽平が刺激してしまった不良達が先制攻撃とばかりに学校まで押し寄せてくる。だが、ここで喧嘩をしてしまっては折角生徒会に立候補した智代にダメージが。朋也はまあ利害もあっただろうが喧嘩は全て自分がした事にしてしまう。でもそれはそれで智代にも決定的な発芽のインパクトになったのではなかろうか。