吉野家のテラ豚丼事件に見る経営者の憂鬱
一介の店員がやった事が吉野家の収益を悪化させかねない。この週末にニコニコ動画を発端にして広まった吉野家のテラ豚丼事件は吉野家の売上に大きな打撃を与えるかも知れない。
経緯はこのまとめサイトを参照↓
吉野家テラ豚丼 まとめ - 日々是餃子(hatena.ne.jp)
吉野家のどこかの店の店員が「(すき家の)メガ牛丼に対抗してテラ豚丼をやってみた」と言う事で豚丼の具を丼に山盛りにする動画を撮ってニコニコ動画にuploadしたのだが、そのやり方が不衛生で(丼に一回盛った物が鍋に落下したりしている)激しい批判や嫌悪感が起きている。確かに、あからさまにこう言う事をやる様な店には行きたくないのが人情だ。最近は食品業界への風あたりが強いからこれが広まった場合どれだけの拒否反応が吉野家に対して起こるのか予想ができない。
それにしてもこんな事にまで経営者や管理者は従業員教育をしなくてはならないのだろうか。再発防止策が立てられるのか。おそらく先週の金曜日まで日本中のどの企業の経営者も、まさか従業員がこんな事をした挙げ句(やる連中はいるかもしれないが)それを動画に撮ってあろう事かニコニコ動画にuploadして公開するなど誰一人として思いもよらなかったろう(告発ビデオなら別だが)。もはやこれは従業員による自爆テロだ。
社会常識の教育と言っても「他人の物を盗んではいけません」とか「人を殺してはいけません」とか、あまりに誰もがやってはいけない事を教育するなどと言う事はできまい。そもそもどこまでをやったら良いのか見当も付かない。
ところが信じられない事にそれをやってのける人間が現れ、しかもそれが企業のイメージを深く傷つけるケースが現れた。「社員が窃盗をしました大変申し訳ありません」ならまだその社員個人の問題と世間は認識しようが、今回の場合は吉野家はどの店でもこんな事をやりかねないと思われたらたまったものではない。吉野家経営陣にとってはこの店員は解雇どころか処刑したい気分なのではあるまいか。
今後この様な事が自分の所でも起きかねないと思う時、経営者の憂鬱は晴れる事はない。