こどものじかん・第6話
この作品は私にとっては非常に限られた原作既読作品。だから何故りんとレイジが同居していてどんな関係なのかは分かっていたが、原作未読の視聴者にはここまでは分からなかっただろう。この話は非常に重要で何故りんとレイジが一緒に住む様になったのか、レイジはりんの母親秋をどう想っていたのか、そしてりんをどう思っているのかが明らかになるエピソード。
それにしてもレイジにはきつい、あまりに厳しすぎる人生。両親があのざまで事故死のあとひとりぼっちになりそれが漸く秋によって埋められ、埋められるばかりではなく秋を愛して守って行こうと言う矢先にあんな事が。
多くのアニメでは癌で死に行く患者がそう大変そうに見えないまま死ぬのだが、これは違った。描写を逃げなかった。画面全体には描かずともそれ以上に癌末期を感じさせた。アニメはおそらく原作以上に悲惨な癌末期を描いた。
私は以前ここのブログで「こどものじかん、テレビアニメ化は失敗」と書いたが、アニメ化を失敗と言いたかったのではない。この制作陣はよく作っている。あの時の言いは「テレビアニメ化」と言うのを言いたかったのだ。だから規制無しで放送される方法が良かったのだ。今回は大人の恋愛の話だから修正は一カ所だけだが、あそこだって今までの修正の文脈上になければ一騎当千程度にぼかせただろうと思うと残念だ。
さあ、こんなレイジの思いとどう立ち向かっていく、青木先生。
来週はまたギャグっぽいけどw