こどものじかん、テレビアニメ化は失敗
地上波で第3話まで放送された訳だがここまで見てどう思っただろうか。
私はこどものじかんのテレビアニメ化は失敗だと思う。
まずはこれを見て欲しい。
本編で画面がカットされたり音声がカットされた部分をチャプターに切って、それをタイムバーで表示したものだ。カットされた部分が画面下のバーに沢山散りばめられているのが分かると思う。
第3話において本編は20分14秒。その中で画面乃至は音声にカットのある部分は21箇所で総計1分4秒。これがカットされた部分をプレイリストとして集めたもの。
20分足らずの本編で21箇所と言う事は、ならすと1分に1回はカット場面に遭遇している事になる。実際は一番上の画面の様に集中する場所があるが。
こんな状態がテレビ放送される作品の品質を満たしていると言えるだろうか。到底言えまい。こう言う箇所に遭遇する度に視聴者はイラっとするのだ。それが1本の作品中に21箇所も。ハヤテのごとく!も音声を潰す場面が多いがあの場合は違う。視聴者側もそこに何が伏せられているのかが容易に推測出来るし、それがネタにもなる。しかしこどものじかんは違う。第1話が放送された時、わざわざ原作本と照会する記事がブログで数多書かれた様に、原作本と比較しないと何を言っているのか分からない。それが1話程度ならまだしも毎回視聴者に強いられるのは全く以ておかしな話だ。放送されるべき作品としての品質を満たしていない。別の意味でのヤシガニやキャベツ級の質だと言ってよい。笑い飛ばすネタにすら出来ない上にこれが毎週なのだからこちらの方が考えようによってはたちが悪い。
この様な放送形態は視聴者のみならず原作者に対しても失礼であろう。
ここで言っておきたいのは、私はこの作品を非難しているのではなく、こう言う形態での放送になった事に対して失敗だと言っているのだ。ここまで放送局に譲歩してまで地上波で流すべきだったのだろうか。
アニメ化の企画はもっと作品が不幸な状態にならない様に考えて欲しい。奇しくも今年はSchool Daysが最終回が放送中止となり、こどものじかんは4局しか受ける放送局が無かった挙げ句にそこから2局が直前で抜けると言う放送中止作品が相次いだ。今はまだ放送中止になった事自体が話題になっているが、仏の顔も三度ではないがそろそろ同じ様なパターンは「ま た 放 送 中 止 商 法 か !」と言われかねない。
作品作りで冒険をするなとは毛頭言わないが、アニメの放送環境を悪くする様な企画は、企画そのものをもっと考えてから立てて欲しい。