桃華月憚・第26話
第26話の話をする前にまずはBS朝日で先週一度放送中止になった第25話の件を。
結局東京MXで放送された物と比較してみたら、プロジェクトXが差し替えられた訳でもなく、香陽が明日菜を舐め舐めしている部分が淫靡すぎた訳でもなかった。ましてやあの提供キャッチでもなかったw
例の桃花が虐めにあって、弁当の中に使用済みコンドームが入っていたとか、靴箱の中に鳥の死骸が入っていたとか、そう言う場面が桃花の静止画によって置き換えられ音声のみが流れる変更をされていた。
テロ入りでw
あの部分は既に放送済みの絵なので今更と言う気がしない訳でもないが、あの後どこからかクレームでも入ったのだろうか。しかし、だとしたら制作側に「あの部分はまずかったですよ」位の伝達は無かったのか。そう言うフィードバック無しに「今回はダメです」は困るだろう。或いはフィードバックはあったものの、制作側が「セピア色にして回想扱いにしたら大丈夫だろう」と踏んで作ったのだろうか。
さて本作品最後に放送される第26話はこの逆進行構成と言う事を踏まえると通常構成の第1話に該当する。その為に桃香と桃花が生まれ(ついでに清春が自分の婚約者が桃花で、父親が自分を根性なしだと思っている、と言う勘違いも生まれる)由美子の元にやってくる、と言う事の発端になる内容。
桃花は、とうか台学園に入る為にやってくる真琴が乗った(で、他に乗客が乗っていない)電車(どう見ても外側は西武5000系)に一陣の風とともに突如出現する。車内がなんでそんな対面シートなんだよ、てのは置いておいてDr.リンの西武6000系以来の本格的3D電車だ。なぜか連接車だけど。あと、桃花が風とともに入り込んでくると言う演出に合わせる為に窓があく改造を受けてるけど。
章子様、すでにこの時点で真琴にひとめぼれしてるとかで、ホームに車を乗り入れて(どうやった)お出迎え。
最初は入学名簿に載って居なかった川壁桃花の名前も、由美子さんの支配する(?)この世界では何事もなく溶け込む様に名前が出現。そんな訳で無事入学も果たし、守東家に入った桃花は先に出現していた桃香と出会う・・・・
作品の様式的には桃香&桃花の出会いに始まり、桃香&桃花の出会いに終わる、完成された形になるのだが、うーん、やっぱり終わった気がしない。かと言って俺たちの戦いは始まったばかりだと言う訳でもない。なんとなく物足りない最終話だった。「オワリ」と言われた時は、え?終わっちゃったの?と言う感じ。
逆進行と言う作りは果たして成功だったのだろうか。
作品の内容的に逆進行が極めて効果的に何かを表現できたかと言われると、私は決してそうは思わない。興行的にはどうだったのだろうか。めずらしい逆進行アニメとして話題にはなったと思う。だがその一方でワケワカランと第1話で切った層も多そうだ。そこで切ってしまう層は桃華月憚には不要だと言うのだろうか。その辺りのプラスマイナスがどちらに働いたのか計りようがないので何とも言えないが。
全体の作りとしてはまあまあだろうか。あやしい表現もしばしばあり、あそびも頻繁にあり、2クールをだれずに引っ張って来られたと思う。声優脚本と言うのは話題性は確かにあった。
で、最後の最後にこれですか!
喜多村英梨、原画やったのかよ!
いやあ、あの部分の絵はやけにくせがあるなと思ったが、そうだったのか。
Wikipediaには「イラスト上手で秋葉原好きのオタクであり、ファンからは敬意を込めて「ヲタエリ画伯」と呼ばれている。」って書かれてる。そうか、画伯だったのか、画伯。