これはひどい・オンキヨーの高品質音楽1000曲をプリインストールしたPC
オンキヨー、高品質音楽を1000曲プリインストールしたオーディオPC(nikkeibp.co.jp)
いや、ハード本体を言っているのではない。
プリインストールする1000曲と言うのが選べるのだが、まずこの「曲」ってのが曲者(シャレではありません)。提供側から見たら気持ちは分からないではないが、舞台神聖祭典劇「パルジファル」1曲が39曲扱いってどうよ。そらトラックだろ、39トラック。同じように楽劇「トリスタンとイゾルデ」1曲が29曲扱い。オンキヨーが提供しているこの音源ソースはたまた私がCDで持ってるのと同じ物でどちらもドイツ・グラモフォンのヤツ。うーん、私はこれを29曲+39曲=78曲のつもりで買った記憶はないぞ、2曲だ、2曲。
それから、もう一点。
サイトではどんな感じかこれらを全部試聴できる。勿論試聴なので時間制限があるのだが、クラシックで30秒ってのはどうよ。雰囲気もなにも全然分からないまま試聴が終わってしまう。
ほとんど曲名当てクイズ状態。
試しに「巨匠たちの競演」パックからいくつか拾ってきたが、これを画面を見ずに(Media Playerに曲名が出る)どれだけ分かる?
(要・Media Player。別ウィンドウで開きます)
サンプル1
サンプル2
サンプル3
サンプル4
サンプル5
と、1000「曲」プリインストールに関する不満はこんな感じであるのだが、ハードそのものと言うかこう言う方向のハードをオンキヨーが作る事自体は歓迎したい。既に持論になりつつあるがもう音楽はCDを買う時代じゃないでしょ。音源ソースはネットの向こうにあればいいじゃない。それの再生端末となるオーディオ装置があれば音源ソース自体を自分が持たなくてはならないなんて事はない。そう言う意味では携帯する再生装置はかなりその方向に進んでいるが、未だに置いてきぼりにされているのが従来のオーディオ装置。だからネット上の音源ソースをうまく再生してくれる装置が出現してこなれて来るのは大歓迎だし、その方向はこれからもあると思う。したがってオンキヨーの今の方向性はとても良いと思う。
そこでここに興味ある記事を紹介したい。
なぜソーテックを買収したのか?(nikkeibp.co.jp)
そう。CDに代わって音源ソースはネットからにするにしても、それを実現できる装置は今のオンキヨーの物はPCなのだ。4年も持たずに陳腐化する製品寿命のPCに従来のオーディオ装置並みの値段を払う気がするだろうか?いや、陳腐化よりもそのベースとなるOSが今までのオーディオ装置から見たら短い寿命でサポート切れになるのを納得できるだろか?その辺りの解をしっかり出した製品が今度出てくるのを期待したい。