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次世代DVDが時代のあだ花になるこれだけの可能性

最近私は次世代DVDは嘗てのLカセットの様に時代のあだ花となって消えるのではないかと思えてきた。LカセットはひどいとしてもLD(レーザーディスク)の普及度にすら及ばないかもしれない。

次世代DVDの売り文句を思い出して欲しい。「画質」くらいしかない。この画質がくせ者で、32インチ未満のテレビで見る限りにおいては一般人的には横に並べて比較でもしない限り区別できないし、区別できたとしてもDVDでいいじゃない程度でしかない。42インチを超えだすと流石に並べなくても分かる様になってくるが、それでもDVDでいいじゃないと思う層が結構いるのではないだろうか。そりゃあイイに越した事はないが。

だとした場合、そもそもの購買層の基底はTVを持っている人達ではなく、どんなに小さくとも32インチ、ひょっとしたら42インチ以上のTVを持っている層と言う事になる。液晶TVの低価格化、地デジへの強制移行による買い換えがあったとして、この層が一体どこまで増えるのだろうか。仮にTVを持つ層の3割だとした場合、次世代DVDの土俵は現在のDVDレコーダーの7割減で争う事になる。つまり、元々パイが小さいのではないかと言う事だ。嘗てのLDは少なくとも土俵が限られると言う事はなかった。

そう言う大きさの購買層に「いくらなら買うか?」と聞けば、このITmediaの記事と恐らく同じになるのは想像に難くない。
次世代DVDレコーダー、いくらなら買う?(ITmedia)

それによると大体10万円を切ったところが妥協点になると言う。これは個人的に納得できる。私が始めてDVD/HDDレコを買ったのは売値で10万円を切った瞬間だった。まさにその通りだ。なら次世代DVDレコもそこまで行けばと思われるかもしれないが、嘗てのDVD/HDDレコの購買層の基底は全TV所有者であったのに対して、今度の場合は上述の様にそこからの何割か欠けになる。それで量産効果による値段の下落はできるのか?しかも方式は2つに別れてるのだ。はなはだ疑問と言うしかない。10万円を切るのは百年河清を待つ事になりはしないか?

加えてコピーワンスの問題が影を落とす。最近のDVD/HDDレコの売上の減退はこのコピーワンスの問題に起因しているのではないかと言われている。本当にコピーワンスがDVD/HDDレコの売上にまで影響を及ぼしているのかどうかは分からないが、既にレコーダーを所有している層にとって心理的なブレーキとして働くのは確かだろう。自分が録画したものを自分で自由に出来ないと言う理不尽な状況が続く限りレコーダーの購入意欲を減退させるのは確実だ。

こうやってマイナスのファクターが何年も続いているうちに技術が陳腐化して陽の目を見ずに消え去っていく運命に既に嵌っているのではないだろうか。

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