あなたはそこにいますか?・PCのデバイスが紙に代わる時
先日はてブで見つけた以下の記事が最近思っていた事を昇華させたので(いや、昇華と言う程考えが固まった訳でもないが)、ちょっと書いてみたい。
参考元は以下の記事↓
ネットで「本」を読む?(bookscanner記)
上記のさらに参照元のスラドのストーリーにもあるが「ネットで」と言うよりは「PC系デバイス」で本を読むか?と読み替えた方が良いかも知れない。そう考えて上で、私の気持ち。
読めるものならそうしたい。
但し、今現在のインフラではそれが出来ないのが残念だ。確かにハード絡みのインフラがまだまだと言うのは否めないが、それ以上に「本」のデータが実際の紙の本と同等に供給されていないのがそもそもそれを不可能にしている。これを言ってしまうと上記の「ネットで「本」を読む?」と言う話はそこで落着してしまって何の面白味も無いので、では、出版側の姿勢が劇的に変化してこれからは紙と同等の出版がネット経由で行われると考えてみよう。
・透過光問題
現在一般的に商品化されている表示用のデバイスは液晶だが、これは反射光によって見る紙とは違って透過光を利用して見る物。長時間連続して見続けるには紙に劣るのは確かだ。ただそうは言っても結構Webなどはずっと見続けているし、液晶テレビだって1~2時間は平気で見続けている。感覚的に透過光は辛いと思っているが、果たしてどれだけ辛いのかは試した事がない。1~2時間程度なら行けるのではないだろうか。その後の披露度がどれ位か次第だが、そこまで行ければまあまあ問題ないかもしれない。
・表示品質問題
行間・字間が詰まっていて読みづらい、と言うのは表示ソフトさえ何とかなれば解決しそうだ。そう難しい問題とは思えない。逆に自分でスタイルシートを調整できるのなら、紙の本の中でもやけに字が詰まって読みづらいと言うタイトルすら自分の思う通りの行間・字間に変更できてかえって便利かもしれない。
・ページめくり問題
紙のページをめくるわくわく感、これは難しいだろうw それは無理としてもページを次々と開いていく操作性ならUIで何とかなると思う。
・大きさと重量
今現在これを文句なしに解決してくれる道具は無いが、そう遠くない未来にやれば出来そうだ。例えば今現在でも私はサブノートを持っていてこれが液晶画面を表を上にして閉じる事が出来るので片手で持てる表示デバイスになる。サブノートなのでキーボードなどの本体込みだから900Kg程あるが、例えばワイヤレスモニタにして本体は別という作りならもっと軽量化出来るだろう。希望はソルティレイに出ていたこんな感じの表示デバイス。ちょっとごついけど。
・所有欲
物としてそこに存在する事が重要、と言うのはスラドのストーリーの中にもあった。その気持ちは分からない事もない。但し、限られた居住空間にしか住めない人(それがほとんどの人だろう)にとって本が場所を占有して行くのはこれまた大変な問題の筈だ。本を持っていれば持っている人ほどこの事は分かって貰える筈だ。私は今の所への引っ越しを機に6畳の部屋をまるごと書庫にしたが、あっさり溢れた。今や廊下とリビングにも格納しきれない本が積まれ始めている。こうなるともう所有どころではなくなる。R.O.Dの様な部屋はある意味楽しいかもしれないが別の意味では鬱陶しい。しかもいつか限界は来る。だからもう電子データでいいやと思い始めている。これは本よりももっとずっと早く電子化された音楽において言える事で、今やCDでの所有欲はほとんど消え去った。音楽データがNAS上にありさせすればいい。同じ事が少なくとも私個人に限れば言える。NAS上にあればもうそれでいい。
但し、図書館を建てられる身分になるのなら話は別だw
最後にどうしても乗り越えられない壁を。
NASにあればそれでいいの逆の話。
ネタはこれ。
ネットショッピングが「カタログ」に勝てない理由(itmedia.co.jp)
紙のカタログがそこに存在する事で手にとって眺めて見る意欲が起きる。ネットにある物は自分から見ようとしない限り存在感は紙とは比べ物にならない。そこにそうして存在する事によって「見る(読む)」と言う欲求がかき立てられるのだ。これは印刷物には絶対敵わない。
やっとこの記事のタイトルに結びつく。
あなた(本)はそこにいますか?
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