動画共有サイトは動画投稿サイトである事も忘れないで
動画共有サイトはYouTubeの一人勝ちで「見たい物がそこにある」がすっかりキーワードになってしまった。確かに「見たい物がそこにある」からみんな見に行くし、みんな見に行くから投稿される。みんな投稿するから・・・と言う正の循環が出来上がっている。この正の循環を強力に後押ししたのは事前審査無しで何でも公開できるYouTubeの仕組みだ。そして「事前審査無し」「事前審査有り」は著作権の面からのみ語られる。確かにこの有無は著作権対策の姿勢を元にしている。だが、もうひとつ大きな要因がある事を忘れないで欲しい。
閲覧者の方が投稿者より圧倒的に多いから霞んでいるが投稿者はどんな気持ちで動画投稿共有サイトに動画をuploadしてるか考えてみた事があるだろうか。
投稿サイトに投稿する。そしてあとは見て貰うのをじっと待つ。
確かにそう言うケースもあるだろうが、投稿者はuploadした投稿共有サイト以外のどこかで披露したいと思うのは普通の考え方だ。例えばブログを持っていれば、動画をuploadして生成された貼付用のhtmlタグを自分のブログに貼る。貼る、貼る・・・・・・・・・いや、事前審査ありの投稿サイトではそれがすぐ出来る訳ではない。審査が完了して晴れて公開された時にやっと自分のブログも公開できるのである。それが何時間かかるのかはたまた何十時間かかるのか分からない事前審査ありの投稿サイトにブロガーは動画をuploadしたいと思うだろうか?思う訳がないだろう。例えば、写真を掲載するのに、事前審査を通ってからブログが書けますなんてそんな所を誰が使うだろうか。
今般エキサイトも動画投稿共有サービスを開始した。正直、またか、今更か、と言う思いがする。その挙げ句にエキサイトドガログは事前審査ありのサイトである。これが国内で何番目のサービスになるのかもう既に分からないが、少なくとも事前審査ありのサービスが陽の目を見るのは事前審査無しのサービスがことごとく圧力団体によって潰されたその後の事ではないだろうか。
参考ニュース
エキサイトも動画共有サイト「エキサイトドガログ」を開始--動画広告の収益化狙う(CNET)
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