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もう一つの物に割ける時間は少ない

ここ2~3年は特にそう思う。ひとつの物にかけられる時間は以前よりずっと少ない。少ない時間で出来ない事はもう手を出せない。

次世代ゲーム機が欲しくない(ITmedia)
ITmediaのこの記事を書いた岡田氏がまるで私の気持ちを代弁している様だ。

「社会人になって時間がなくなると、クリアまでに何十時間もかかる、RPGのような本格ゲームをプレイする時間がもったいなくなった。」

今から考えると学生の頃は途方もない時間を一つの事に割いていた気がする。何時間もかけて友人とカードゲームやシミュレーションゲーム(当時のはみんな紙上のもんですよ、紙上の)をしたり、コミックスを月に100冊以上買って読み潰したり。あの頃は未だパソコンがこの世に存在しなかった時代でやれる事も限られていた。PCの登場は確実に時間を費やす対象の選択肢を広げた。それでもPCゲームに毎日何時間をも費やす様な事をした。ネットと言っても繋げれば繋げるだけNiftyとNTTに莫大な金を貢がなければならない時代は、1日に早朝・夜の2~3回だけの巡回で時間を大いに割く対象ではなかった。それが通信料金が安くなりプロバイダ側の料金が定額無制限になり、挙げ句の果てがブロードバンドで24時間定額になるとネットの向こう側にいる数え切れないほどの対象が時間を割く可能性のある選択肢として登場して来た。

「HDDレコーダーに取り貯めた好きな番組も見る暇がないのに、」

録画がテープメディアの時代は深夜に何本も放送されてもテープ上にシーケンシャルに録画されてしまい見るのも整理も厄介だった時代はそれが障壁となって深夜アニメは滅多に録画しなかった。もっともあの頃は今の様に一晩に放送される深夜アニメが8本とか10本とか節度の無い時代ではなかったが。それがHRDD/DVDレコーダーで番組毎に撮ったものをランダムアクセス出来る様になると録画予約する本数が飛躍的に伸びた。ここでも時間を注ぐ対象としての選択肢が激増した。

こんな時代になって1対象に大きな時間を割く事など出来ようか。いや出来ない。
(ま、人によるだろうけどねw)

こうなってしまった人間を引きつけられる物と言うと、お手軽に短時間で結果を出せる物になる。DivXのサイトでstage6と言うのがあるが、知った当初は足繁く通っていたものの、実は最近あまりそこには行っていないのだ。何故かと言うと総じてサイトが重く、動画も見られるまでの時間が長いからだ。それで段々足が遠のいた。DivXだからYouTubeと比べたら画質は全く比較にならない程良いのだが遅さが足を遠のかせた。また、YouTubeに掲載されている動画の中でも冒頭の5秒でインパクトの無い物はすぐ閉じて次に行く。

事ほど左様に一つの物に時間を割けなくなってくるとこちらの意図に対して速やかな「期待した結果」が得られない物はますます利用対象から外されていく。

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