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YouTube自壊のシナリオ

以前の記事でそう遠くない未来にYouTubeの破綻の事を書いたが、現行法においてYouTubeが著作権を保有する組織に訴えられたら裁判で勝てる見込みはないと考える。既に個人から訴えられたTouTubeの反論はそれなりのものではあり、削除要請に積極的に取り組んでいるのは事実であるが、一方で消されても消されてもuploadされ続けられているのも事実だ。著作権者から見れば常時侵害されている状態であり続けている事になるだろう。Web上では既成事実によって法改正だの法解釈だのを弄る議論がかまびすしいが、今この時点で訴えられたらおしまいだ。そして訴えるのは著作権保持者の仮面をした誰かで良いのだ。

NHKのスプーやピタゴラスイッチの件の様に実際に著作権を持っていて、YouTubeに貼られた作品がこの先の販売計画の影響にほとんど無関係の場合は社会影響の方を優先してYouTubeに削除依頼を出している。一方で削除依頼母体は不明だがYouTubeに貼られたアニメも大量に削除されている。但しどこが依頼したのかは不明だ。何しろ著作権者の株主の名前を騙って登録者に圧力をかけて削除したと言う例もあるのだそうだから。今のところはバンダイが削除依頼をしたとかそう言うのは聞いていない。多分まだ様子見なのだろう。鈴宮ハルヒの例を見ると放っておいた方が売上に繋がるかも知れないからだ。

では一番最初に著作権者の仮面を被るのは誰か?

それはYouTubeに動画を貼られて自分達の悪事を広く周知される事で不都合を被る連中だ。例えば先月の29日にTBSが「また」やった事件。
TBSがまた“超訳”小泉の靖国参拝のコメントで(zakzak)

これはTBSのニュース23でハイド米下院国際関係委員長が「行くべきでないと強く感じているわけではない」と言ったのを字幕で「行くべきではないと強く思っている」と逆の方向に報道した事件。これはすぐさまYouTubeにその部分の動画が証拠として貼られ、ハイド米下院国際関係委員長が本当は何と言っているのか、それは何と訳すべきなのかがブログなどで広まった。YouTubeの動画が証拠になったのだ。TBSは石原都知事の時の前科がある。この様な情報操作を目論む人々がYouTubeにその部分を貼られて検証されて目論みが邪魔される様になるとYouTubeの存在を疎ましく思う事は間違いない。YouTubeさえなければ情報コントロールは自分達の手にある筈なのにと。

こういう連中が我慢できなくなって著作権をたてにYouTubeを訴える方が、著作権団体が訴えるより先に訪れるのではないかと思う。もっとも著作権で飯を食っているJASRACと言う団体もあるので、これは自分達の飯の種とばかりに訴えるのが先かも知れない。

と、ここ迄は先週書きためておいた内容だが、今日のニュースを見たらやはりJASRACが動き始めた様だ。

JASRAC、YouTubeに削除要請 ACCSも「対策を検討」(ITmedia)

現時点では削除要請の段階の様だが、これを何度も繰り返して状況が改善されない→この状態を放置しているYouTubeが悪い、と言う流れで訴えるシナリオなのかもしれない。



追記:
上の方で「TBSが超訳」と言うのを書いたが、そのTBSがまたもややった。
安倍氏写真で意図的編集か=TBS番組で、総務省が調査(yahoo.co.jp)
これは放送直後からYouTubeに動画がuploadされ、私も後日の為にはてブにbookmarkしておいたものだが、案の定騒ぎが大きくなってTBSが謝罪したそうだ。

TBSから放送免許を取り上げられるのと、TBSがYouTubeを訴えるのとどっちが先かね?プゲラ

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