私屋カヲル「こどものじかん」
昨年末出版され、2ちゃんねるで話題になった「こどものじかん」だが、12月のコミックス新刊リストをチェックしていた時に見落としていたので私屋カヲルの新刊だとは気づかないでいた。私屋カヲルはフラワーコミックスで出ていた頃から作者買いしていた作家なので、チェックから漏れていなければ発行と同時に買っていたのだが、そのまま知らずにいて、一方で2ちゃんねるで「こどものじかん」と言うタイトルだけで盛り上がっているのを見た時にはああそうですか位にしか認識しなかった。
ところが今年になってから私屋カヲルと結びついたスレをみかけてこの本が私屋カヲルの新刊だと言う事を漸く認識した。と言う事で、amazonに注文してやっと入手した。すっかり出遅れたよw
12月の騒動wの時には「いやすげーよ小学生ロリマンセー!」とか言うネット上の煽り文句を受けて話題が沸騰した様だが、そもそもの私屋カヲルの作風の中ではこの作品はちょっとだけ毛色が違う。また一方で「ロリマンセー」と言う言葉を真に受けて内容を期待するとやや期待と違う内容と思うかも知れない。
と言う様に、各々の立ち位置によってこの本に対する先入観が生まれるかも知れないが、まあちょっと気持ちを落ち着けてタブラ・ラサな状態でこの本を読んでみてよ、とお勧めしたい。あえて別の先入観を植え付けるならw、やぶうち優を知らずにはじめて「水色時代」を読んだのと似た様な気持ちを得られるのではないかと思う。
私屋カヲルはヤングキングコミックスで「青春ビンタ」を描いていた時には単に色ぽコミックとなっていたが、この「こどものじかん」は単なるロリマンセーな内容ではない(そう言う部分もあるが)。必ず後に残る印象がある筈だ。炉な面で言えば、嘗て成毛厚子の「ナイトベイビー」だかで小学生が大人をさそってアレでコレな(w)シーンを始めて見た時は、今から20年程前と言う事もあり時代背景が大きく異なって結構衝撃的だった。あれは当時のレディースコミックなので直截的描写があったが、この「こどものじかん」には(今のところ)無い。私屋カヲルがヤングキングで見せた描写姿勢から見てこの「こどものじかん」をどこまでじらしてくれるのかその点も見物だ。
Bei diesem Eintrag wurden Kommentare geschlossen.
Kommentare