トラックバックと文化圏
ライブドアブログでトラックバックスパム対策として言及リンク無しのトラックバックを全て排除しそうな措置を表明した当時、CODY スピリッツ!さんのライブドアブログのトラックバックスパム防止策導入についての文句をローゼンメイデン風に書いてみるを読んで、そうだなあ感想系トラックバックはそう言えば言及リンク無しだなとふと思い返した。
トラックバックに関しては絵文録ことのはさんの所のトラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのかの記事がひじょーーーーーーーに面白い整理をしている。まるでサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」を読んだ時の気分だ(ちょっと違うかな?w)
ここで先に私の立場を説明しておくと、私はブログを触り始めたのは結構初期の頃からなので、トラックバック文化圏で言えば「言及リンク文化圏」に属する人間だ。トラックバックとは相手のブログに対して言及した事を通知してそれを逆に辿れる仕組みとして作られたと言う原理主義的な考えである。少なくともブログを書き始めた頃はそれしか頭に無かった。
ところがここのブログを見て貰えれば分かる様に、いつの頃からか(wアニメ感想記事が一番多いブログとなった。ちなみにブログ名の「感想」と言うのはこの経緯から察して貰える様にアニメ感想だけを想定して付けた名前ではない。漠然と自分の吐露する所をひっくるめて「感想」として名付けたものだ。そもそも私が書き始めた頃はアニメ感想と言うブログ文化は未だ普及していなかったのだから。それはさておき、少なくともアニメ感想系の記事を書き連ねる身となると、当初はトラックバック原理主義者としてはややとまどいのあった言及リンク無しのアニメ感想系トラックバックも「同じテーマなのだからこれもありか」と言う感覚になった。4文化圏の図で言えば関連仲間文化圏にも足を踏み入れたと言えよう。
その時点でもなお4文化圏中のごあいさつ文化圏を見た時は「なんだこりゃ、トラックバックも何もあったものじゃないな」と思っていた。特にご挨拶のトラックバック返しには非常に違和感を感じた。それは今日この瞬間まで続いていた。
ところが絵文録ことのはさんの4文化圏の考えを見て気持ちの整理がやっとついた。あれはああ言う文化圏なのだ。文化が違うのだからそれはそれだけの事だと。但し今の自分はこの文化圏には踏み込む事は無いと思う。
これら4文化圏でどう考えたらよいものかと思う面白い事象に最近出くわしている。それはフィギュアのレビューサイトの文化である。フィギュアのレビューサイトでは他のレビューサイトで何らかのフィギュアのレビューが行われるとそれを紹介し(これを「巡回」と言う)、また一方で自分のレビューが紹介されたらどこそこで紹介されました、ありがとうございますと書く(これを「感謝」と言う)儀式が行われている。これはもう一歩姿を変えればそれこそトラックバックの仕組みに乗れそうなのだが現時点ではシステムの機械的な処理にまかせず、人間的な行為によるお互いの挨拶が交わされている。これが2~3年後にどう言う形態に遷移して行くのか或いはこのままなのかは社会事象として見守りたい。
ところでCODY スピリッツ!さんの関連仲間文化圏の人間が言及リンクを貼らない理由を考えてみると言う記事の中で関連仲間文化圏で行われているトラックバックのやり方の行動原理の中にトラックバックセンターを使っていない理由として「全ジャンル対応でしかも管理が行き届いているそんな理想的なTBセンターが存在していれば既に使っています」と言っている部分がある。確かにそんなトラックバックセンターは存在しないのだ。私もそう言うトラックバックセンターが欲しかったのだが存在しないし、自分で作る事も出来ない(お守りも出来ないし集客作業も大変だし)のでふと思いついたのが「アニメブログディレクトリ」である。gooのブログ検索が吐き出すRSSを利用してアニメの番組毎にブログの記事を集める仕組みのページである。うまく行ってるかどうかわからないけどw
文化圏に話を戻すと、お互いを責め合っても仕方ないのではないかと思う。ブログを提供する業者はこれらの文化圏の存在を認識してトラックバックスパム対策をやればいいし、トラックバックを受けた方はそう言う認識で受ければ良いと思う。私のブログではアニメ感想系トラックバックなら同じテーマであれば言及リンクの有無は基本的に全く問わない。ニュース系のトラックバックも基本的には同じテーマなら言及リンクの有無はあまり問わない(アニメ感想系トラックバックよりちょっと気分的にきつめだが)。それで良いのではないか?ひとつのブログ内においても記事の性格で考え方を使い分ければ。
但し、何のテーマの関連性も無い言及無しトラックバックは基本的には削除させて貰う。
特にspam文化圏は受け入れない。無条件に削除する。
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