謎解きはディナーのあとで・第8話
成程、トリックは分からない作りだったけど、動機とかは全部前回の中に含まれていた。
密室殺人事件などこの世には無いと言う影山ではあるが、流石に現場を見ないで判断は出来なかった。と言う事で麗子に連れて行って貰う。バレない様に服装を変えるかと思ったらいつもの執事の格好で行くんだ。
現地のフレスコ画を見て、ここで麗子から話を聞いた中にあったエピソードから仕掛けを導き出す。それは広明が慶山が作成中に行った時に先ず右上の窓の所から描いていたと言うものだ。慶山は右利きと言う話で、なのに何故か右上から描いていた。右利きだったら左から描くものではないのかと。え?そうなの?ああ、ハシゴを使うからそうなのかもしれない。液タブで描く場合、私は左利きなんだけど右から描きたい。何故なら描き上がった部分が手に邪魔されずに見えるから。
影山はハシゴを立てて窓を触る。風祭の時もそうだったけど、一人で絵を描くのではないのならもう一人がハシゴを支えるのが工事現場の鉄則なんじゃないのか。
ともかく影山は窓の形をした出入口を発見する。そこからどこかに行ける?二人はフレスコ画の裏にある階段を下りていた。ああ成程だから慶山はダイイングメッセージとしてフレスコ画を指したのか。
そして下がりきった所に部屋への扉がある。ここまで来たら行くしかない。果たせるかな中に入ったら何者かが居た。その何者かが剣をふるって襲って来る。影山が警棒で応戦してお嬢様を逃がそうとするが、麗子はお嬢様もさる事ながら警察官。ここで逃げる訳には行かないと体当たり。でもこれが影山まで吹っ飛ばす。
何者かが再び剣を握って麗子に斬りかかる。これを誰かが身体をはって防いでくれた。ああ影山、なんと言う事。と思ったけど、それは帽子を忘れたからとやって来た風祭だったのだ。斬りかかられたけど命には別状無かった模様。
中に居たのは「埋蔵金小判」で影山と組んだと言われ、昨日から行方不明の笹野。影山が埋蔵金小判の情報を掴んで探しに行ったら見事に発見。
ただ、鑑定は笹野に頼んだ。ここで笹野と仲間割れ。笹野が欲張ったせいで慶山が怒り笹野が逆襲して慶山を刺してしまった。笹野は咄嗟にフレスコ画の裏に隠れたから事件のあった日から行方不明となっていたのだ。ところがそこから出るに出られずすっかり憔悴していた。まあ素人で力が落ちていたから風祭も無事だったんだな。
殺人の実行犯笹野は勿論御用となるが、あの友江と広明の公正証書も偽造だったし、そして相原が埋蔵金小判の始末を謀った事で捕まってしまった。
花見の場所で麗子達は豪華な調度で酒盛り。すっかり酔った麗子がうっかり近くの人に酒をこぼし、何するんだと麗子に向かった男がなんだ綺麗なねーちゃんだなと言うものだから麗子が蹴飛ばす。ところでこの男、風祭みたいな白いスーツを着ていた。
さて、事件が起きる。河川敷で倒れて死んでいた男も白いスーツの男。そしてその目撃者も白い服の男。二人は顔見知りだったらしい。石黒の野郎だと言う。記憶が定かじゃないので一見では何とも分からなかったけど白いスーツだと花見の現場で麗子が倒したヤツと同一人物なんじゃ?と思ったが、誰も何も言わないから違う?で、今見返したが、違うね。しかし今どきこんなに白いスーツの男居るのか?
現場に遅れてやって来た風祭だが、オシャレで着てる筈なのに白いスーツをどうのと言われるとムッとするらしい。おいおい、もっと自分のオシャレに誇りを持てよ。
今回の問題、倒れて死んでいた男は溺死の可能性がある。鼻から泡を出したのがそれ。でも服が濡れてないし、河川敷で発見されてる。あ、服はこの白いスーツを着ていた犯人が取り替えたとか?
発見者の芝山曰く、石黒は金を借りて返さないと言う。芝山は貸金業者。対して石黒は風説の記者。次に風説社へ。編集長に聞いてみたら石黒はフリーの記者で醜聞のスクープが得意。なので敵も多い。例えば神原志穂を狙っていた。それを聞いた麗子、昔好きだった不思議仮面シェークトピアを演じていたのがその神原で、ファンなのだ。
と言う事で次ににその神原の所へ事情聴取。しかし神原は麗子の夢を壊す現実だった。
一応この時の様子だと神原は石黒に全然心当たりが無い風ではある。