マジック・メイカー ~異世界魔法の作り方~・第2話
前回はシオンの言い草がどうも現代日本からの転生者の物言いではないかと思いつつ、最後にやっぱり転生者だったと言うのが明かされる。
そして今回のアバン。確かにそうだったけどDTのまま30歳を迎えたら魔法使いになれるとかマジでそんな事をしてる痛いヤツだった。見てられない程に。
ただ、こんなヤツだからこそこの物語は続けられる。
と言うのも、現実的な考えしか出来ない私の場合にはシオンみたいな考えの方向にはならない。
・湖で光る球が出る→そんな自然現象があるのかもしれない。これを魔力とは考えない。自然科学の知識で解ける事かもしれない。ただの現象の可能性の方を考える。
・そもそも魔獣と言う定義は何か?魔力も魔法も認識されていない世界なら、この世界で「魔獣」と呼ばれる物はただの動物の種類の一つと考えるのが妥当ではないか。
・今回の最後にならないと出てこないが「妖精」の売買が行われている。
これとても魔力も魔法も認識されていない世界なら、やはり動物の一種に過ぎないのではないか。
と言う風に考えたら、「光る球があるから魔法を作ろう」なんて考えには至らない。現世の日本であれだけ痛いヤツでないと「魔法を作ろう」とは思わない。
一方で、シオンが試行錯誤した事はするかも。
発光現象はどんな時に起きるのか?試した結果、マリーに好きだよと言った時に起きたので感情に反応してるらしい。でもこれとても現実的に考えちゃうと、脳のシナプスの発火パターンで起きるのか?と言う方向になっちゃう。
それを考えると話が進まず、物語はシオンが考える方向に沿って進む。
その結果、光るだけだった現象は、手の先に光る球を生み出せる迄になった。
そんなある時、父ガウエインはシオンとマリーを街に連れて行ってくれる。買い出しもあるが、ガウエインはマリーに剣を買ってやる事にしていたのだ。マリー、このまま剣士になるの?
シオンとしては今は一人で街に来られないものの、この先育ったら街に来て魔法開発の役に立つきっかけとか知識とかが得られるかもしれないと見回す。
その結果、上述の「妖精売買」の店、妖精屋を見かける事になる。
だがガウェインはシオンが知るべき事ではないと何も教えてくれない。うーん、知る事も駄目とは。未だ9歳(だよね)の子には早すぎる社会の問題点と言う意味だろうか。