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八男って、それはないでしょう!・第7話

またも兄(パウル)の結婚式に出席のヴェル君。兄達が順調に騎士爵の家と結婚できているのは、みんな今王国で噂のヴェルと血縁関係になりたいと思っているかららしい。それはまあもっともな話で、兄に貢献出来ているのならそれは良い話ではないか。

この席上で今度の武芸大会ではバウマイスター男爵の名前を汚さぬ様に頑張れと言われた。何の話かと思ったら、どうも武芸大会があって、貴族として出場しなければならないらしい。貴族として華麗な剣さばきを見せろと。なのに、この武芸大会は魔法禁止で自分の身一つで戦わねばならない。えー、聞いてないよー。せめて包丁だったら、って包丁は長さが短い分、かえって素人には危険なのでは。

バウマイスター男爵家の館ではエルやブランタークが寛いでいた。まあブランタークは常時酒を飲んでるけど、エルはよりにもよって海苔を食べてる。海苔!あとでブランタークが「この黒い紙うまいな!」と言うので元々この世界には無かったと思われる。例によってヴェルが作ったのだろうが、問題は海苔の原料となるアサクサノリやスサビノリがここで採れるのか?と言う事だ。しかもあれだけ気軽に食べてると言う事はかなりの量が採れた筈で、短期間でどうにかなるものじゃないですよ、海藻警察の意見としては。
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ブランタークはお前らも武芸大会に出てお館様に恥をかかすんじゃないぞと言うと、ルイーゼとイーナは練習に出た。それでもまだ海苔を食べているエルにブランタークは、魔法も使えない、剣術も出来ない、そんな足を引っ張る存在でこの先パーティーに居られると思うのかと言った。エルは自分とヴェルはソウルで繋がっていると言うが、ブランタークはパーティーとはそんな甘いものじゃないと言う。危険なクエストに参加する時に足手まといが居たのではパーティーそのものが危険になる。事実自分はこれまでも何度もメンバーを変えて来たと。

突如危機感に目覚めたエル。猛然と練習を始めた。そして食事中に聞いた噂として、これまで武芸大会で二連覇をしているワーレンが今回は後身の育成に専念すると言う事で参加を見合わせたと言うのだ。これでエルの目標がいきなり高くなった。目標は優勝。え?どうしてそうなるんだ。さっきまではこのままだとお荷物になるかもとか言って練習を始めた男が、優勝候補が参加しないと聞いた途端にまるで実力が次点だったかの様に目標を優勝にするなんて。

それはともかく、エルは頑張った。勿論ルイーゼとイーナも頑張った。ヴェルも頑張ったけどおそらく今までそんな訓練した事が無いから完全なへっぴり腰。それにしてもみんな基礎訓練ばかりだけど、誰かの指南を受けなくて良いんですかね。

ところがここでまた事態がひっくり返る。あのワーレンが辞退しようとしたら、後身の育成の為ならばかえって武芸大会に出場して若い連中と戦うべきだと言われて参加する事にしたのだ。これを聞いてエルが一気にやる気を無くした。だからそもそもの優勝って目標がおかしいんだってば。

ルイーゼとイーナがもうやらないのかと聞きに行っても体調悪いからと動こうとしない。しかしその夜、うたた寝をしているヴェルを見かけて話をしてみたら何とエリーゼも基礎体力をつける訓練をしてるのだそうだ。パーティーでみんなの足を引っ張らない様にと。そう言えば今回エリーゼが正式にパーティーの一員になったんだよね。ヴェルの回想の中ではエリーゼもヴェルみたいに懸垂を頑張ろうとしているが、なかなか一回すら出来ない。分かる。私も懸垂は歴史上一度たりとも出来たこと無いから。
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こうして始まる武芸大会。バウマイスター男爵用として本戦がよく見える桟敷席が用意された。ブランタークは予選を突破してここから見物させろよと皆に告げる。エリーゼからはお弁当の差し入れ。後ろの方でヴェルが壁にもたれかかっていて、何か困ってるのかと思ったらそうじゃなくて昨晩はよく寝てないのだそうだ(これ、伏線だったとは)。

せめて華麗な剣技をと予選第一試合に臨んだヴェルだったものの、相手はあのワーレンで、瞬殺で終わる。ルイーゼは頑張ったが予選落ちで桟敷席に戻って来た。イーナも頑張ってはいたが、相手があの槍術大車輪のローデリヒ。こいつかーと思ったイーナだったが、いざ対戦してみたら隙がない。そして結果はイーナの負け。

イーナは桟敷席に帰って来て、あの槍をブンブン回すストーカーが実は大した槍使いで、その上会計の素養まであると言うが、ちょうどその時はヴェルは寝てしまっていた。

そしてエル。予選最終戦迄勝ち残ったが、その最終戦の相手がワーレン。前の試合で傷を負ったエルは審判から万が一を考えて辞退してはと言われていた。ワーレンが相手と気落ちしていたエルだったが、エリーゼが持って来てくれたあのお弁当が実はヴェルが作ったものだと知り、中を見て猛然と気力が沸き起こる。たとえ負けるとしてもお館様の期待には応えねばと。
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結果は当然ワーレンに勝てる訳はなかったが、その試合でワーレンはエルを見どころのある男と思ったのだろう。弟子の一人として迎え入れてくれた。ヴェルはルイーゼの師匠を紹介して貰えると聞いて練習場へ向かったが、現地で嫌な予感がしたと思ったら、あの「である」なアームストロングさんだった。

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