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啄木鳥探偵處・第1話

正直に言うと、公式サイトを一見してこれは女子向けだなと思ってパスするつもりだった。でも何となく何故か録画予約を入れていたので、見てみた。

あれ?これ、面白い。

久しぶりに訪れたと思われる下宿屋(字が潰れていて最初の文字が見えない。「盡」?)。京助(金田一京助だそうだ)が昔住んでいた所。そしてここに今回の「啄木鳥探偵處」の看板がかかっていたらしい。

住んでいたのは石川啄木。金田一京助に煙草を借りたり(その時にマッチもね)随分世話になっていた。でも金田一京助に言わせれば石川啄木は才能がある。だから自分は君を応援したいのだと。金田一京助の部屋には色々な本があって、石川啄木はそこにハイネのBuch der Liederを発見。これってかなり値が張ったでしょうと。
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腹ごなしに浅草十二階方面へあるき始めた石川啄木。先に行ってしまうので慌てて後をついていく金田一京助だが、段々色街に入ってしまった。そこのある待合で中から飛び出して石川啄木とぶつかった人物が居た。その人物の袖口には赤い血糊の様なものが。

それを見てズカズカと中に入った石川啄木は次々と部屋の戸を開けて、中でよろしくやってるのをどんどん見過ごして、最後に辿り着いた。殺人事件現場に。

駆けつけた刑事は先ずはそこに入っていったと言う石川啄木と金田一京助を疑うが(一応当然ではある)、二人の手は血では汚れていないと見せてやって先ずは開放して貰う。

ところがこれが新聞沙汰になった。何しろ容疑者は荒川銅山の大番頭の小栗。使用人に関係を迫って断られて逆上した殺したのだろうと。そして机の上にあったであろう手紙も小栗の邸宅で発見された。それは銅山に関する告発状だったそうで、表面には血糊がドクロの様になって。

これを見た瞬間に石川啄木が立ち上がる。そしてある人物に声をかけた。

別の日、小栗の事件を担当してるあの刑事が小栗の屋敷の前に呼び出される。石川啄木が呼び出した。そしてそこにやって来たのは石川啄木が声をかけた人物で、陸軍軍医総監の森林太郎。これには刑事もかしこまざるをえない。

森林太郎が来たので石川啄木の推理がちゃんと聞いて貰える。あの机の上にあった告発状なら、そんなドクロの形のシミになどならない。そりゃそうだ。あの血糊の無い場所にあったとしたらそんな汚れ方になる訳がない。

じゃあ本物の告発状は?それは小栗が持ち帰ったのだろう。持ち帰ってどうしたのか。そこで石川啄木は金田一京助に尋ねる。あなたならどうする。それはこんなものが見つかったらまずいから処分する。そう、おそらく小栗は戻ってその告発状を燃やして、そしてこのゴミ箱に…見事にゴミ箱から紙の燃えカスが出て来た。

これで刑事も石川啄木の推理を飲まざるを得なくなった。でも実はそれはあの石頭の刑事を説得する為の小芝居で、適当な紙をトイレで燃やしてゴミ箱に捨てたのだ。金田一京助から貰ったあのマッチで。小芝居だろうと、これで警察は小栗がぬれぎぬを着せられたとして捜査をするだろう。

しかし或る日。石川啄木が荷造りをしていた。家賃が滞って下宿屋を追い出される事になった。それを聞いた金田一京助は部屋を飛び出す。その間、石川啄木は加代の作った朝食を食べて泰然としていたが、そこに金田一京助が息せき切って戻って来た。良かった、未だ居てくれた。これ、へそくりの四十圓ですと石川啄木に差し出して、使ってくれと言うのだ。

だが石川啄木は気がついた。朝食の膳を放り出して金田一京助の部屋へ駆け下りた。
そしてそこには何も無かった。あのBuch der Liederも。

なんて事だ、金田一京助は未練なんだけどと言って集めていた本全部を古書店に売って金を用立てたのだ、石川啄木の為に。

「京助さん、僕は死んだらあなたを守りますよ」

こうして石川啄木は下宿屋に「啄木鳥探偵處」を開設したのだ。
参考資料

おわー。
推理が面白いだけじゃない。
人間の関係性の話も面白いじゃないか。

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