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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…・第1話

なろう系の転生物で長いタイトルと言う事で、よくある話かと思ったが、まず先入観で持っていた「主人公は前世は男」と言う地点から違っていた。

わがままいっぱいに育った貴族の娘カタリナ・クラエス。そこにソルシエ王国第三王子のジオルド・スティアートがやって来た。紹介されてすぐさまぞっこんとなったカタリナだったが、王子と遊んでいる時に正面から倒れておでこをしたたかにぶつける。

しかしこの衝撃でカタリナは思い出した。自分の前世を。嘗ての日本では木登りまでする様な女の子でそして乙女ゲームに嵌っていた女の子だったと言うことを。こちらのカタリナよりはずっと年上で、前世で死んでこちらに転生していたのだ。

気がついてからの物言いがその当時のある程度は分別のある女の子になったので、それまでのわがままなカタリナからは一変。周囲のメイド達を驚かせる。そして額に傷を負わせた事でジオルドは責任を取ってカタリナを嫁にすると言うのだ。そう言われた時はよく分からず生返事をして後から驚く。

元の自分はそれなりの年齢だから子供にプロポーズされてもなあと思ったカタリナ。おまえはショタ系じゃなかったのか。ショタ系だったら問題なかったのにw

しかし王子の名前を反芻して何かに気がつく。はて、ジオルド王子?そして自分がカタリナ?それって前世で自分がプレイしていた乙女ゲームの登場人物と同じではないか。そしてカタリナは一生懸命にそのゲームの内容を思い出す。思い出せば思い出すほどゲームと状況が全く同じ。ここはあのゲームの世界なのか。

そしてさらにカタリナは気がつく。あのゲームの中では主人公の女の子に対して、その敵役と言うか悪役令嬢のカタリナと言うのが居た。プレヤーはヒロインとなって様々なイケメンキャラを攻略するのだが、あのジオルド王子は見た目は優しそうなのに実のところは腹黒キャラ。それはともかくハッピーエンドルートではヒロインがジオルド王子と結婚しそうなのを邪魔したカタリナはその後国外追放されてしまう。一方バッドエンドルートでは嫉妬に狂ったカタリナが剣を振るってヒロインを殺そうとしたものの、返り討ちに遭って死んでしまう。どっちのルートだろうと国外追放か死亡しかない。これは不味い。

カタリナの脳内会議の結果、今はあんな結末にならない様に、魔法の鍛錬と剣術の腕をあげねばならない。魔法が使えれば国外追放になっても何とか食べて行けるだろう。剣術が強くなれば返り討ちはあるまい。

ともかく、幼い頃に土魔法でちょこっと土を盛り上げた程度のカタリナは、魔法の腕を磨く為に、土と会話すると言う方法を選んだ。でも土と会話って、農作業の事じゃないと思うけど。

そこにやって来たジオルド王子。カタリナが畑仕事をしているのを見て何か言いたげだったが、こらえた様だ。その様子を見てカタリナは、やべえ早速王子を怒らせてもう国外追放かと心配したものだった。

ある日、父が親族の男の子を家に連れて来る。キースと呼ばれるその男の子はゲーム内ではカタリナや義母からいじめられてひねくれてその反動で育ってからはチャラ男になってヒロインのターゲットになる。

それを知っているから、カタリナはキースを引きこもりにさせないで仲良くなろうと一生懸命に頑張る。最初は自分なぞがカタリナを姉と呼ぶのはもったいないと憚っていたキースだが、やがて段々とその頑なさはほぐれて行き、このまま順調に行けばキースのフラグは立たないで済みそうな勢いだったが。

だがある日、土人形を魔法で動かしている時、カタリナが面白がってもっと巨大な土人形を動かしてみてとせがまれて、巨大な土人形を動かす。そこにカタリナが無防備で近寄って行って土人形に押しつぶされそうになった。運良くカタリナの命に別状は無かったものの、以前魔法で他人を傷つけてしまったキースは魔法を使うのを禁じられていたのに、使ってしまってしかもカタリナを傷つけてしまったと引きこもりになってしまっていた。

どう説得しても部屋から出てこないキース。このままではゲームと同じになってしまう。同じになんてさせるものかとカタリナは兵士の斧を持ち出してキースの部屋を叩き割る。真っ暗な部屋で引きこもっていたキースに、ドアをぶち破って外の明るい光が差し込み、そこからカタリナが手を伸ばす。
参考資料

おお、キースの件は死亡フラグをへし折れそうではないか。
そして予想外にいい話の構成になっていた。

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