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本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません・第3話

冬が来ました。あの世界で冬が来ると窓を固く閉ざして生活するから昼なお暗い。そして冬の間には内職の様にして物を作って換金出来る様に頑張る。母エーファは裁縫、姉トゥーリは編み細工。それにしても木戸で閉め切ると暗いから灯火が必要でちょっと大変ではなかろうか。

マインもトゥーリを手伝いなさいと言われたがマインにはやる事がある。紙を作るんだと言う事で、ルッツ達に頼んで冬になる前に集めて貰った植物から繊維を取りだしてパピルスを編むのだ。しかし、これがうまく出来なくてその度にトゥーリにお願いする。

ちまちまとパピルスもどきを作っていたが三日経っても全然進捗しないので放棄してしまった。

結局やる事がなくなったのでトゥーリの編み篭を作る事にする。麗乃時代に習った事があるとかで、模様も入った完璧な編み篭を作り上げた。でもこれがまずかった。トゥーリは自分は以前からやっているのにマインが作った様には綺麗に出来ないと涙目に。マインがどうしようと困ったところでエーファが話を別の方向へ持って行ってフォロー。トゥーリがそのままずっと泣かなくて良かった。
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寒い朝、父ギュンターとトゥーリがパルーの実を採りに出かけた。トゥーリが木の枝に登って氷の様な枝を素手で暖めて折っていたみたいだ。そうして手に入れた実に、熱した木の枝を挿すとぶすっと穴が開いて中からはココナツミルクみたいな白い液体が大量に出て来る。飲んでみるとこれが甘くて美味しい。ふとトゥーリの手をみたらあかぎれが出て来ていた。冷たい枝を折るのに素手で暖めないとならないと言うので、だったらどうして寒い朝に行くのか、暖かくなった昼に行けばいいんじゃないかと聞くと、パルーの木は昼になったら伸びて実を飛ばしてしまうのだと言う。奇妙な木だ。ともかく、そんな訳でトゥーリは手を冷たい枝にさらさないとならない。

パルーの実は、絞りかすを鶏の餌とするらしい。結構大量に出ている。マインがそれをちょっと食べてみた。トゥーリはそれは鶏の餌だよーと止めるが、でも食べられるよと。そこにルッツ達が鶏の餌を分けて貰いに来た。お腹を鳴らすルッツ。男所帯で食べ物の消費が多くて食べ物がもうあまり無いのだそうだ。

絞りかすは鶏の餌として捨てる程出ると知ってマインが良い事を思いついた。絞りかすをあの汁に溶かして焼く。ああ、パンケーキだ。当然これはこの時代の人には美味しくてお腹にたまる素敵な食べ物。

トゥーリが手を赤くして採って来たパルーの実なんだから美味しく食べなくちゃね。
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編み篭とかパンケーキとかマインが次々と凄い事をやってのけるのでトゥーリが最近のマインは何かおかしいと父と母に言う。でも父ギュンターの気持ちは違う。そんな事よりも以前はいつも熱を出していつ死ぬかと心配していたのがこうして元気で居られるんだからそれだけで十分だと。

そんな時にマインの悲鳴。何かと思ったら石筆がもう小さくなってしまったのだ。もっと字を書きたいマインがオットーの所へ行きたいと言うと、ギュンターはそんなにオットーの事が好きなのかと聞くからマインはあまり考えずに好きと答えて父ショック。冬の間は外に出さないと言い出した。

と言ったものの、翌日はパルー採り日和でエーファとトゥーリが森に行く事になって、ギュンターは城門に行かねばならなくて、マインを一人残して置く訳にはいかず背負って城門へ。

オットーは提出書類の作成に忙殺されていた。ギュンターが外に出るので仕方なしにマインをオットーの所へ置いていく。ふとマインが見てみたら計算をしてるが間違ってる。マインは数字はもう覚えていた。簡単な四則演算なので見てすぐ間違いが分かる。

驚いたオットーだったが、マインに手伝って貰いたいと言う。しかし、タダでは引き受けない。自分はそんなお安い女じゃないと言うので、新しい石筆を交換条件にして取引成立。計算機(古いそろばん)を貸そうと言うが、マインはそれを使わずとも筆算で簡単に計算してしまう。ほらね、こう言う時代に行ったら簡単な筆算だけでびっくりされるんだよ。でもちょっとやりすぎだったかもしれない。

愈々トゥーリも七歳で洗礼に。その為の服も出来上がる。トゥーリはそのまま着ようとするが、マインは折角の晴れ姿なんだからそのままじゃダメだと言って何かを作ろうとした。自分にはレース編み物の経験がある。とは思ったものの、肝心の編み針が無い。自分で作るには力とかが足りないので父ギュンターにお尻ふりふりしながらお願いした。ギュンターは城門でマインがすっかりオットーに懐いた事に不機嫌だったのだが、お願いされて編み針完成。これだよこれとマインがありがとうと抱きついたらすっかり機嫌が直る。

マインは編み物をして花のアクセサリーをひとつ完成。でもこれ一つで終わりではない。マインの編んでいるのを見ていた裁縫美人のエーファがさっそく真似をしてみる。流石裁縫美人、一目見て編み方を把握してしまった。こうして髪飾り完成。見違えた姿に両親の顔がほころぶ。トゥーリもかわいいし、マインも賢い。ギュンターはこの上もなく父冥利に尽きる。
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