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ぼくたちは勉強ができない・第10話

三人を家庭教師して成績も次第に伸びて来た報酬で成幸は予備校の夏期講習へ行ける事になった。私も高校生の時に夏期講習を受けた。でも主眼は東京に出る事で、この口実で地方から上京して、その実は神保町の書泉グランデとかでコミックスを漁っていた。駿台予備校とか代々木ゼミナールとか行ってみたが、流石に唯一覚えているのは「前田の物理」こと前田和貞先生。物体に働く力を余さずに見極める方法として「ナデコツ・ジュー法(撫でコツ重法)」と言うのを教えてくれた。目的の物体の周囲を撫でる。するとなにかにコツっと当たる。それが物体に働く力で、これを全部集める。最後に重力がかかる。だから「撫でコツ重法」だった。私が代ゼミでこれを受けた時は既に有名講師になっていた頃で、前田先生の非常に優しい声での教え方を今でも覚えている。もう半世紀程前なのに。あんなに有名な人なのに検索をかけてもほとんど当人に関する情報が出てこない。そりゃそうか、あの講義を受けた人達は還暦とかになってる訳だから。

成幸が座っていると、その奥の席は自分の席だと言ってやって来た子が小さい子。成幸は中学生だろうか、ひょっとして小学生だろうかと思った。しかし彼女は成幸が自分を小学生扱いした事に怒った。そして学生証を取り出してお前の行っている一ノ瀬学園の卒業生で一年上だ、先輩と呼べと叱った。今年浪人しているそうだ。
参考資料

予備校の授業が始まったが、進みが早くて成幸はノートが追いつかない。すると小美浪あすみはすっとノートを出してくれてこれを見ろと言う。そして予備校での授業の受け方を教えてくれるのだ。面倒見の良い先輩ではないか、初対面は怖かったけど。

予備校が終わって帰ろうとした成幸だったが、慣れぬ街で駅に行こうとしたのに道に迷う。そして何やら怪しげな歓楽街の中に足を踏み入れた感じで、そして強面の男二人にがっしりと肩を掴まれて店に入れられた。この時点では未成年を酒を飲む店に入れて良いのかと思ったのだが、入ってみたらそこはメイド喫茶。

メイド喫茶ならまあ高校生でも大丈夫だろうが、でも成幸にはお金がないのでそそくさと帰ろうとして出口で転ぶと「ピクシーメイドあしゅみーでーす!」と名乗るメイドさんが登場。彼女はさっきまで予備校で一緒だったあすみ先輩ではないか。でも成幸はあの状況でよく分かったな。あすみの方は自分で反応しちゃったから誤魔化しようがない。

あしゅみーはここの店の看板娘で、しかも客引きのおっさん達にまで姉御と慕われている。あすみは男二人にこんな金を持っていなさそうなヤツを引き込むなと叱る。あすみに言わせると、ここで予備校代をバイトして稼いでいる、店が暇な時は勉強もさせて貰えて良い所なのだと。それで今テーブルの上に参考書とか広げている。

成幸が帰ろうとしてテーブルにぶつかった拍子に紙が落ちて、拾ってみたら物理21点、化学32点の答案用紙。成幸に教えてくれる程だったのに物理と化学はこんな状態。それなのに国公立の医学部に行こうとしていた。おやおや、これはまた文乃みたいなパターンで来ましたね。だから物理なら前田の物理を(ryと言うのは置いておいて、医学部なら生物と化学でもいいんじゃないのか。と言うか、生物の原理を知っておいた方が良いとは思う。但し私の同級生も医学部に行く連中は何故かみんな物理と化学だったけど。

と言う事で成幸の苦手科目に対する家庭教師があすみにも始まる。おお、分かりやすいなと喜ぶあすみ。これを他のメイドさん達が見逃さなかった。彼は使える。だから翌日以降も成幸を招き入れてあすみに教えさせようとした。あすみの成績が落ちたらこの店をやめてしまうかもしれない、でも成幸が居たら大丈夫だと。

或る日道を歩いていたら白衣を来た人とぶつかってしまった。
いやさw、この後の展開が分かるけど、何故真夏に医者が白衣来て真っ昼間に往来を歩いてるかなw
参考資料

成幸が落とした予備校の教科書を見て、これは娘が行ってる予備校と言い、その後成幸を定期忘れたぞーと追いかけて来るあすみ。ここで娘と父が鉢合わせ。どう言う事なのか説明しろと近くにあるらしいあすみの実家の小美浪(ボロい)に成幸までもが引っ張りこまれる。

その格好は何だ、まさかいかがわしい店でバイトしてるのではないのかと責める父に、あすみはその場逃れの嘘で「これはこの彼氏の趣味だ」と言ってしまった。なにそれと思う成幸にあすみがお願いだポーズをするので仕方なく口裏合わせ。

ところが父はこれをあっさり受け入れてしまって、そうか、娘が付き合っている彼氏か、じゃあ私を義父と呼べと。で、どこが気に入ったのかと成幸は問われて「医学部目指して頑張っているところですかね」と言った為に、あすみが医学部を目指して予備校に行ってる事がバレてしまった。

あすみ父は知っていた。あすみの理科の成績が悪い事を。だから無理して医学部など受けるなと言うが、あすみはどうしても医者になってこの診療所を継ぎたいんだと言う。この対立はこれまでも成幸が見て来た対立。成幸はだから文乃達の弁護をした時の様にあすみの弁護をした。これで当面はあすみが医学部を目指すのは許してくれる。彼氏の説得だし。

その後、ファミレスで成幸とあすみがばったり。二人が話していると文乃と理珠とうるかがやって来て、なにこの小さい中学生?小学生?はとあすみを撫で回した。この人は先輩で一緒の予備校に行ってると説明。これで三人も予備校に来る気になってしまった。

ところが予備校の授業は三人向けではない。ガンガン進んで置いてきぼりをくらった三人が休み時間に成幸に聞きに来る。この三人にもあすみは予備校の授業の受け方を伝授。浪人した経験による成果。

三人にも参考書を教えての帰り道、ゲリラ豪雨に遭遇して一番近い小美浪診療所に避難した。濡れ透けの状態でうるかの下着が見えたが、あれって先日成幸がオススメした下着です。

タオルを返しに行った文乃だったが、あすみ父からトンデモナイ話を聞いてしまった。娘が始めて連れて来た「彼氏」があんなに良い青年でほっとしたよ。
ピキーン!w
参考資料

文乃はさっそく成幸を連れ出していきなりの突き。あすみの彼氏になった事情を話せと。
参考資料 渋る成幸に文乃はさらに突きを繰り出そうとしたが、あすみの方から事情を話してくれた。文乃なら事情を話せば納得だけはしてくれるとは思っていた。

じゃああすみ先輩は成幸の事を何とも思っていないのかと文乃が問うと、いや、でもそいつかわいいじゃねえかと二人をからかう。あすみ、何度もからかっては嘘だよーって言うが、そのうちどれかが嘘じゃなくなりそう。

Cパート、あすみが成幸に今まで考えを封じていた件を自覚させる。
三人の誰を選ぶんだと。そんな事今考えてないと言うと、じゃあ受験が終わったらどうするんだと重ねて問う。どうするってと思う成幸ではあるが、文乃は現時点では単なる女心練習問題の出題者だし、理珠は明確に何か言った訳でもないし、はっきりしてるのはうるかだけだぞ。

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