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ヴァイオレット・エヴァーガーデン・第10話

大きなお人形が歩いて来た。

アン・マグノリアの家にヴァイオレットがやって来た。どうやら病床についている母親の手紙をうつ為らしい。何かよくない物じゃないかと言う感じを受けたアン。大きな人形が来たよと母クラーラに言うとちょっと理解出来なかったクラーラだが、使用人の案内を聞いて依頼した自動手記人形が来たと理解する。

お茶とお菓子をすすめて迎え入れるクラーラに、アンは子供らしく色々とヴァイオレットにちょっかいを出した。でもこれから手紙をうって貰うのだからとサンルームの方へ。外か部屋からそれを見ていたアンだが、その途中でクラーラは具合を悪そうにする。最初からベッドの上に居たし、親族らしい人の会話がそうだったから先が長く無さそうな感じだが、病状はかなり進行しているのだろう。だから依頼した手紙は当然自分の亡き後の事についての手紙なのだろう。

アンはヴァイオレットを完全に人形扱いしていて、しかもあのヴァイオレットの手を見たものだから完全に自律する人形だと思い込んでいる。表情も変えないしね。

母を占有するヴァイオレットに最初は不満のあったアンだったが、いつしか遊び相手として接する様になっていた。ヴァイオレットにリボンを結んで貰うとか自分で言い出した。なぞなぞ遊びまでするのだが、ヴァイオレットにそう言う機微はきかない。パンはパンでも固くて食べられないパンは何だと背中にフライパンを隠しているのだが(この世界はパンはパンだしフライパンはフライパンなのかw)、固いパンもスープに入れれば軟らかくなると言うそんな回答しかしないヴァイオレット。
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アンはヴァイオレットに母は誰に手紙を書いているのかと問う。それは守秘義務があるので答えられないと事務的に答えるヴァイオレット。どうやらアン宛ての手紙なのだろう。でもこの時はまさか最後の様な事になるとまでは思わなかった。

ヴァイオレットが手紙をうつ間もクラーラは何度も具合を悪そうにする。手紙と母の具合の悪さとを結びつけて考えてしまいそうになるアンは手紙なんて書かなくても良いとヴァイオレットに言うが、届けたい思いがあるから手紙を書く、届かなくていい手紙なんてないとアンに答えた。届かなくていい手紙なんてないと言うのは前回のあのヴァイオレットが郵便社での仕事を続けようと思った時の気持ちだ。

全ての手紙を書き終わってヴァイオレットが帰る頃には、最初は何かよくない物が来たと思ったのをそうじゃないと見送る様になる。ヴァイオレットに別れの挨拶をする時にアンはやっと気が付いた。ヴァイオレットの頬が軟らかい、人形じゃなかったのか。

やがて季節が過ぎて行く。冬が過ぎ、春が過ぎ、夏になり、そしてアンには別れの季節がやって来た。

8歳のアンに母からの手紙が届いた。最初は亡くなった直後の遺書の様な手紙を想像していたが、そうじゃない、成長して行く我が子にその時にはもう直接声をかけられない母からの手紙だったんだ。
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だから10歳の時も18歳の時も、大人になっても、結婚した時も、アンに子供が生まれて家庭を持った時にも、毎年誕生日に手紙が届く。

C.H郵便社に戻ったアンは今回の仕事で書いた手紙の束を机に置いた。全部で50通、これからの50年間、毎年誕生日にアンに送られる母からの手紙だ。七日間もかけて書いたのはこれだったのだ。こんなに書いたのかと驚くカトレア達だが、ここに来て漸くヴァイオレットが心を解放する。自分が亡くなった後に娘のアンへ送る手紙を母と一緒に書いたのだ。その思いが共有されていない筈がない。でもアンの前では表情など変える事は出来ない。ましてや泣く事など出来る筈がない。

それが今解放されたのだ。止めどなく流れる涙となって。
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今回のこの話、最後で、ヴァイオレットの涙でこんなにも視てる方にも涙をこみ上げさせるなんて、まったく途方もない話だよ。

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