アクセル・ワールド・第5話
「間に合え~!」
まあここで間に合わないとお話になりませんが、春雪にとっては必死のデュエルでも拓武にとっては春雪など大した敵ではないと思っている。春雪と戦った後でゆっくり黒雪姫とデュエルすればいいのだ。
案の定、幼馴染みとは言っても何もかもが自分の方が春雪よりも勝っていると自負している拓武は、それなにの千百合がいつまで経っても自分だけの千百合にならないのに苛立っていた。
でもとうの昔に拓武の考え方は歪み始めていたんだ。学年一位、剣道優勝の僕を選んだ方が千百合だって得だろうとか。そして前回書かなかったが、交通事故で入院した黒雪姫を狙って病院にデュエルをしに来る様な、そんな所にまでお前は堕ちていたのだ。
しかし春雪に対する拓武の言い分ももっともで、いつまでもうじうじうじうじしている、そう言う状態が千百合を引きずり回しているのは確かであって、もういい加減千百合や自分を引き回すなと。そう、それは春雪の問題だ。
勝負は相変わらず攻撃力が大した物がなく、メタル色のくせに脆弱なボディの春雪シルバー・クロウに不利に進む。腕を一本失ったばかりか、高速移動出来る筈だった建物の外でも脚を一本やられ、速度を封印されてしまう。これはもうダメじゃないか。
外では拓武がグローバルネットに接続して観客を呼び寄せたらしく、観戦アバターが沢山見ている。例によって原作者アバター(棒)もw
とどめのスパイラル・グラビティ・ドライバーは春雪のほとんどのポイントを奪い去る。あれ?シルバー・クロウを壊し切れないとか、意外にパワー無いな。これだとやはり青のレギオンからはあまり評価されないだろうなあ。自分はまだまだやれるとか言っていたが、かえって空しい。
春雪の方ももう為す術が無いと思っていた所だが、目の前には建物内で横たわる黒雪姫。その黒雪姫の鼓動で彼女が事故から助かったのを知った春雪は最後まで諦めない気持ちを取り戻す。
えー、それでそんな凄い力が発現しちゃうの?>シルバー・クロウ。
羽ですよ、羽。未だ嘗てデュエルアバターで単独飛行をした事が無い中、シルバー・クロウが初めて空を飛んだ。これはどこから出て来た力なんだ。
飛行能力を獲得したシルバー・クロウはシアン・パイルの攻撃をかわして必殺技を喰らわせる。春雪の勝ちを認めた拓武はなんとか和解をしたものの、果たしてこれはどこまで気持ちの整理がついたものなのだろうか。春雪が黒雪姫の方に駆け寄る場面はいつ後ろからシアン・パイルがシルバー・クロウを撃ち抜くかとはらはらしていたよw
ここに黒雪姫も本来のブラック・ロータスの姿を顕現させ、安穏な日々はこれで終わりだと宣言。
やはり醜いと言う修飾語は黒雪姫がそう思っていただけのものだったな。
晴れて黒雪姫の所へお見舞いの春雪君。もうまるで二人は恋人同士みたいじゃないか。
でも千百合はどーすんだよw
それに黒の陣営は黒雪姫と春雪しか居ないしなあ。