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尖閣諸島と北方領土と漏洩と

今回の海上保安庁からの尖閣ビデオの漏洩は治安装置の中で現政権に正統性が存在しないと考える人間が居た事を意味する。漏洩それ自体は問題であり、漏洩方法と今後の防止に対する対応は誰が考えてもやらなくてはならない事は明白だが、それを引き起こした根源の方をたださなければ単なる対処療法だ。

どの様な手段であれ国家の機密を漏らすと言う行為は相応の危険を伴う事であり、少しでも政権に忠誠心があるのならその様な危険を冒してまで漏らそうとはしない。それ位にハードルが高いものだが、この漏洩は逆にその高いハードルを越えようとする程に政権に対する正統性を見いだせなくなったと言う事を意味する。

そこにまで至った理由は明らかだ。この尖閣諸島沖での中国漁船が我が国の海上保安庁の巡視船へ衝突して来た事件での民主党政権の手際があまりに無惨であり、逮捕後の展望に欠け、中国船船長の釈放を検察に押しつけ政治責任を果たそうとしない。挙げ句の果てにビデオの公開を中国への配慮を理由に逡巡する。海上保安庁の中で民主党政権に正統性を見いだせなくなった人間が出ても不思議ではない。

全ての根源は民主党政権にある。始まりは政権発足当時の対中重視、対米軽視の舵取りであり、それに平行して米軍の普天間基地移設問題での米国へ繰り返される背信行為だ。東アジアにおける同盟国として、また日本国民が選んだ新政権として米国はかなりこれらの行為に対して我慢をして来た。それでも日米関係に亀裂が入った事は周辺国から見て確かな事であり、そこを試されたのが尖閣沖の中国漁船の行動だ。

民主党政権になって出会い頭の事故の様に発生したのではなく、その種を播いたのは民主党政権自身である事を自覚すべきだ。弱体化のシグナルを見せたらそこにつけ込んでくるのが外交だ。同じ様に中国船船長の送還で弱腰(自分で柳腰と国内向けに強弁しようと周辺諸国が弱腰と捉えたらそれは弱腰なのだ)と取れるシグナルを出した事が今度はロシアの姿勢を引き出した。これも出会い頭の事故ではない。種を播いたのは民主党政権自身だ。尖閣諸島に関する中国の出方も、北方領土に関するロシアの出方も、どちらにも各々向こうの国内事情があるせいでこうなったと言う見解もある様だが、その様な自分の失態から目を背ける行為は非常に危険だ。確かに相手国の国内事情はあろうが、どれだけ国内事情があろうと日本に変な手出しをしたら良い結果が得られないと最初から分かっていればそこまでは踏み込まない。今回の件でそれが自覚出来ない様な政権なら国益の為に国民の為にすぐさま下野すべきである。内政は将来の国民にツケを負わせる事で時間差で誤魔化せるかもしれないが、外政はすぐさま挽回が非常に難しい不利益となって跳ね返ってくる。今のままでは民主党政権の存在そのものが国難である。それを感じ取ったのが為に、治安装置からの政権に対する正統性否定ととらえられる事件が起きたのだ。

民衆から正統性を失ったと見られても治安装置が安泰な場合は革命は阻止される。
治安装置から正統性を失ったと見られた場合はクーデターになる可能性がある。
民衆・治安装置両方から正統性を失ったと見られた場合に革命が成就される。かくて、正統性を失った政権は暴力的に倒される。

今やこれらの段階の入り口にさしかかった訳である。この半世紀、日本ではついぞ無かった事態に民主党政権は自らが政権担当能力が欠如している事を自覚すべきである。

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