大正野球娘。・第8話
今回のお題はスコアブックと水泳です。
スコアブックと言うものを手に入れて打倒相手の朝霞中の試合ぶりから弱点を探そうと言う乃枝だが、どうもスコアブックだけではいまひとつぴんと来ない。
晶子や小梅たちは暑い最中の練習にすっかりだれている。こんな日は泳ぎたいよねと言う小梅。
よっしゃあ、さあ、水着回だ。え?違う?
そこにやって来た不審者。もしもし、どこの誰か分からん男が女学校にやすやすと入って来ていいの?
とりあえずこいつは映画の助監督で撮影中にヘソを曲げた女優の代役を捜しに来たのだと言う。櫻花会の部員を見てこれはと言うのだが、その代役の条件がなかなか厳しい。知性があって、立ち居振る舞いがよくて・・・で、最後に泳げる事。今回のオチで最後の条件は大いに納得できるのだが、それ以外の条件は全然不要じゃん。これじゃみんな騙される罠。
最後の条件のせいで櫻花会の部員の中でそれをこなせるのは小梅だけ。流石、主役だ。
女優の代役なんてとても学園が許さなそうだったのを熱弁をふるって許可させたのは乃枝。もうここで乃枝の企みは明瞭。しかし熱弁をふるったのは学園長室だけでなく、小梅の店先でもやったらしい。おかげで小梅が映画に出ると言う事が麻布十番中に知れ渡る。つか、この舞台は麻布十番だったのか。セーラームーンに繋がったな(いや。
台本を渡された小梅が二日後の撮影に向けて暗記中。二日後?そんなんでいいのか。いくら無声映画の時代とは言え。台本読みの練習に練習相手を求める小梅。鈴川父は三郎をあてがう。鈴川父、やるじゃないか。もう許嫁と決めたからにはお膳立ても積極的だ。
しかし、撮影当日、現場に行ってみると「早いね」とか、いきなり不吉なセリフを言われる。やはりこれは何かある。蓋を開けてみれば、実は小梅は川に飛び込む時だけの代役。そんな代役だったら知性とか女学生とか関係ないじゃんん。背格好が似ていて泳げればそれでよかったんじゃん。
大勢の麻布十番の人達の声援を背に受けて小梅は水の中へ。
今回の件では小梅は気の毒な目に遭ったが、とりあえず三郎との仲がちょっとは進んだし、思わぬ所で乃枝が食事に誘われるし、そっちには進展があったね。