戦場のヴァルキュリア・第21話
前回、「どうしてだ、ファルディオ。ヴァルキュリア人の様な化け物はアリシアでも始末しておかねばならないとでも思ったか。はたまたこの銃撃でアリシアを覚醒させようとでも思ったのか。」で結んだのだが、後者だった。でもほんのちょっとでもいいから伏線入れて置いてくれよ。いやアリシアが、ってのは既に伏線になっていたが、覚醒が「生命の危機にある時」と言うのは初耳ではないだろうか。ファルディオがしつこくヴァルキュリアについて調べていたのが一応伏線かな。
ファルディオのいちかばちかの賭は成功し、アリシアは一命を取り留め、回復に向かう。しかし、覚醒には未だほど遠い。
ちょうどここにはコーデリア姫が兵士の士気高揚の為に来ていた。公国に伝わる武具を携えて。
セルベリアのヴァルキュリア人の力によって為す術が無く防衛ラインが崩れていく戦況にダモン将軍はコーデリア姫に最前線に立って欲しいと請願。何と言う不敬のやから。たとえ公国の為にと請願するにしても公女殿下をわしづかみにするとは何事か。跪いて涙ながらに懇願するところだろ、そこは。
そこにやって来たのはファルディオ。ファルディオはコーデリア姫が公国に伝わるヴァルキュリアの武具を持ってきているのをアリシアに使おうと言う訳だが、全く説明なしに(説明しても伝わらんだろうが)姫もろとも劫掠に来るんだから。バーロット大尉は何となくファルディオの意図を汲み取ったが、他の面々はそうは行くまい。その割には「姫様に何をする!」と血相を変えて後先考えずに猪突猛進する者はおらんかったのか。
ヴァルキュリアの武具のおかげでアリシアの覚醒は促進された様だが、それでも未だ足りない。ファルディオがどう呼びかけても目を覚まさない。ここでアリシアの耳に入ったのは第7小隊・ウェルキンの危機の報。ウェルキンの危機に遂にアリシア覚醒。
あーあ。
全てのお膳立てはファルディオがしたのにねw
まったくもってご愁傷様です、ファルディオ。
覚醒したアリシア強い。セルベリアと互角以上の戦い。押されるセルベリアに思わずマクシミリアンが前に出る。が、超重戦車ゲルビルもアリシアのヴァルキュリア人の力には敵わない。超兵器すぎるだろ、ヴァルキュリア人の力。
ガリア軍降伏直前まで押していてマクシミリアン、無念の撤退。
両陣営ともこの後一悶着ありそうだな。